「せっかくの新築、できるだけ床を綺麗なまま保ちたい」 そんな思いから、私はDIYでガラスコーティングに挑戦することにしました。
プロに頼めば40〜60万円かかるところを、市販のキットだと10万円ほどに抑えられると知り、実際に試してみたのが「ビアンコートB」です。
とはいえ、初めての床コーティングは不安もつきもの。

とはいっても、本当に自分でできるの?もし失敗したらどうしよう…



新築の家で失敗したら取り返しがつかないですし心配ですよね…
私は、「ビアンコートB」を使用して床コーティングをやりました。
その経験を紹介しますので、判断材料にしていただければと思います!
この記事では、実際に私がDIYで床コーティングを行った全記録を、正直にレビューしています。
施工手順や注意点はもちろん、やって良かった点も、正直に失敗したこともすべてお伝えします。
これから挑戦しようと思っている方の後押しになれば幸いです。
”ビアンコートB”を使おうと思った理由は?
新築戸建てを購入し、床を綺麗な状態に保ちたかったことがきっかけでした。
汚れや傷を防ぐだけでなく、将来的に売却する可能性も考え、フローリングの価値を維持したいという思いがありました。
数あるコーティング材の種類の中で、ワックス系や水性系ウレタンがありますが、長期間状態の維持ができるガラス系を選びました。
ガラス系の中でもビアンコートBを選んだ理由は下記の通りです。
- 一般家庭から業務向けまで幅広く使用されている
- 作業に必要な道具が一式セットで購入できる
- 作業のマニュアルが丁寧に説明されている
使用した商品:ビアンコートB(ツヤあり)DIYチャレンジKit
製品概要
- メーカー:ビアンコジャパン
- 仕上がり:ツヤありタイプ
- 内容量:2リットル(約100平米分)
- 購入先:楽天市場
- 購入価格:114,800円
- 選んだ理由:DIYで本格的なガラスコーティングができる点に魅力を感じたから
製品詳細
ビアンコートBは、ガラス系コーティングの中でも家庭向けに設計されたDIY用キットです。
そのため、施工に必要なアイテムがすべて揃っているので、道具を揃える必要なく楽に準備することが可能。
塗布後に形成される皮膜は鉛筆硬度9H相当で、耐久性・耐薬品性・撥水性に優れているのが特徴です。
また、完全硬化すると無害の状態となるので、子供が万が一舐めてしまっても問題ありません。
対応床材は木材全般(無垢材・突き板など)で、シートフロアへの使用は非推奨とされています。
乾燥時間は24時間以内に歩行可能、完全硬化は3〜7日程度と比較的早く、施工後すぐに生活に戻りやすい点も魅力です。



業者に依頼する場合の約40万円〜60万円と比較すると、コストを抑えられます。
同梱物
- ビアンコートB
- 希釈用ブタノール
- 塗布用のモップ本体
- 塗布用のモップの替え布
- メラミンスポンジ
- コンテナボックス(液剤を混ぜる用として使用)
- 計量カップ
- 養生テープ(2巻)
- マイクロファイバータオル
- 施工マニュアル


このセットで一通り作業はできますが、養生テープを追加で1巻用意しておいたほうがいいです。
加えて、液剤を扱う作業になりますので、ゴム手袋とマスク、ゴーグルは必須といえます。



ゴム手袋は、作業性のことを考えると手首まで密着したタイプがおすすめです。
施工手順
当然ですが、施工する部屋に荷物があってはなりません。
荷物があると生活に支障が出ますので、引越し前にやるのがオススメです。
コーティング材が床以外についてしまわないように養生テープで保護します。


自身の髪の毛など落ちてしまうので、全くない状態にするのは難しいです。
最小限にするためにも帽子など被って対策しましょう。
ファイバータオルに希釈用のブタノールを染み込ませ、コーティングする床全面を拭きます。
ブタノールは、強い刺激を持つ薬品です。
吸ってしまったり皮膚などについてしまうと、めまいや炎症を起こしてしまうので、手袋やマスク、ゴーグルをつけて作業しましょう。
コンテナボックスにビアンコートBを入れ、取扱説明書の指示に沿ってブタノールで希釈します。
この時になるべく多くの量を作っておくことをオススメします。
塗っていくと結構な量を使用しますので、都度作るとなるとかなり時間のロスになってしまいます。
モップを使用して床に塗っていきます。


部屋の隅をモップで塗ってしまうと端の部分が塗れないので、部屋の隅の部分はメラミンスポンジを使用して塗ります。
コーティング材を厚く塗れば、しっかりコーティングができるのでは?と思いますが、なるべく薄く均等に塗るのがコツです。
厚く塗ってしまうと、乾燥した時にコーティング材がひび割れてしまうので薄く均等に塗ります。
モップにコーティング材を染み込ませた際に、コンテナの縁を利用して不要なコーティング材を絞り落としてから塗ります。



養生までは2人で作業、その後の塗布は1人で行い、塗り終えるまでに6〜7時間ほどかかりました。
塗り終わったら乾燥するのを待ちます。


仮で乾燥するのに夏場は3時間、冬場は5時間かかります。
あくまでも”仮”ですので、完全硬化には3日から5日待つ必要があるので、その間は普段の生活に戻せないので注意が必要です。
施工前後の様子
- 対象エリア:
- リビング+ダイニング:約17畳
- キッチン:約5畳
- 寝室:約7畳
- 廊下+階段:約10畳
- 床材:白色の突き板フローリング
- 施工前:白くツヤなしのマットな印象
- 施工後:
- 光の角度でわかる程度の控えめなツヤ感がある。
- 汚れは拭き取れば落ちやすくなり、メンテナンス性が向上。
やってみて感じた感想まとめ
一通りの作業をおこなって感じた私の感想は以下の通りです。
- 床の汚れを気にしなくて良くなり、精神的にかなりラク
- 家全体を綺麗に保ちたい意識が高まった
- 公式ページで見たツヤより控えめな仕上がり
- 滑りにくいと聞いていたが、それなりに滑る印象もあり
- 厚塗りした部分にひびが入ったことがあり注意が必要



家族からは「ピカピカすぎなくてちょうどいい」「コストを考えるとかなり綺麗に仕上がった」と好評でした。
作業中の苦労まとめ
実際に私が作業して感じた苦労は以下の通りです。
- 床の塗布作業は特に大変。かがんだ姿勢での作業は腰や膝に負担が大きかった。
- 汗や髪の毛が床に落ちないようにするのも意外と神経を使う(特に夏場)
- 塗り忘れが1箇所あって後から気づいたときはショック。
戸建てで作業をしたので、作業量は覚悟していましたが、想像以上に肉体労働で大変でした。
膝をついて作業するため、クッションタイプの膝当てを使うのをオススメします。
注意点
実際にビアンコートBを使用して床コーティングを検討されている方は、下記の内容を参考に検討してみてください。
- 全体を一度に施工するのがおすすめ。
- 夏場に作業する場合はエアコンの使い方にも注意。
(風向きがスイングや下向きになっていると、塗った箇所が波を打ってしまいます。) - コーティング剤は足りなくなるとリカバリーできないので、多めに準備をしたほうがいいです。
- 溶剤は臭いが強いためマスク必須。
- 余ったコーティング剤は流しに捨てず、容器に入れて処分をしたほうがいいです。
(流しに捨ててしまうと、排水管内で水につくと結晶化し詰まってしまう可能性があります。) - 施工時期は湿度や気温に配慮。
(汗が落ちてしまうと、乾燥せず結晶化してしまいます。)
失敗したこと
ビアンコートBを使用して私が、失敗してしまったと思う点については以下の通りです。
私が経験した失敗は、注意すれば防ぐことができることだと思うので、実際に作業をされる際には注意していただければ幸いです。
- 厚塗りした部分にひびが入ってしまった
- 髪の毛が塗布面に落ちて固着した箇所がある
- 荷物を避けた部屋は別のコーティング剤を後日使用予定だったが、境目に汚れが目立つ結果に
施工後半年の状態
2024年夏にコーティング作業をおこない、半年以上経った2025年の年明け時点での状況は以下の通りです。
- 見た目・使用感ともに施工直後とほぼ変わらず
- 固い物を落としても凹まず、しっかり保護されている実感
- 総合的には満足度90点
劣化も見られず、状態をキープできているので満足しています。
塗った時の不注意ですが、コーティング材を塗るタイミングをずらしてしまった箇所の繋ぎ目部分で汚れが目立ってしまうのが気になります。
まとめ
コストを抑えながら、床の保護とメンテナンス性を大幅に向上できたので、DIYでの床コーティングとしては非常に満足しています。
これから挑戦する方には、ぜひ本記事を参考にして、失敗のない施工を目指してほしいと思います。
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