新築や引っ越し後のフローリング、そのままでは数年でツヤが失われ傷だらけ…なんて心配はありませんか?
特に小さな子どもがいると、おもちゃを落としたり飲み物をこぼしたりで床が傷みがちですよね。
私自身、新築の戸建てを購入して将来のことを考えたら必要なのではないかと思い、住む前から心配していました。
本記事では、私が実際にDIYで床コーティングをおこなった際の経験をもとに複数ある床コーティング材の特徴を紹介します。
施工の簡単さと耐久性、安全性に注目し、まとめましたので、ぜひご自身に合ったコーティング剤選びの参考にしてください。
床コーティングのメリット・デメリット
床コーティングをおこなうことでのデメリットは、以下のとおりです。
メリット
- 傷・汚れから守る
- 掃除がラクになる
- 滑り防止(子ども・ペット対策)
デメリット
- 時間がかかる
- 製品によってはニオイが気になる
- 施工にコツが必要な場合も
床コーティングを業者に依頼することも候補に入れていましたが、建物の方に予算を回し過ぎてしまったので、私はDIYでおこなうことにしました。
床コーティング剤の種類と特徴
床コーティング剤には大きく4種類あります。
それぞれ耐久性や仕上がり、価格帯が異なり、メリット・デメリットがあります。
ワックス系(樹脂ワックス類)
床コーティングを初めて試す方におすすめなのが、最も手軽で低価格な「樹脂ワックス系」のコーティング剤です。
フローリングの表面に被膜を形成し、ツヤを出しながら汚れを防いでくれます。
施工方法も非常に簡単で、乾燥時間は数時間程度と短く、初心者でも塗るだけで美しい光沢が得られるのが魅力です。
ただし、耐久性はそれほど高くなく、効果の持続はおおよそ半年から1年程度で定期的な塗り直しが必要になります。
また、水拭きや洗剤に弱いため、長期間使用していると被膜が黒ずんだり白く濁ったりすることもあるので注意が必要です。
価格帯は500mlで1000円台と非常にリーズナブルで、ホームセンターでも手軽に購入可能です。
価格 | ◎ | 1000円台で低コストに購入可能 |
施工のしやすさ | ◎ | モップにつけて塗るだけなので非常に簡単 |
乾燥までの時間 | ◯ | 30分〜数時間 |
耐久期間 | △ | 半年〜1年程度と高くない |
水や薬品などへの耐久性 | △ | 弱く、変色する可能性あり |
安全性 | ◎ | 施工時、施工後どちらも安全 ニオイも控えめ、子どもやペットがいるご家庭でも安心 |
初めての方や短期間の保護を目的とした方におすすめ
水性ウレタン系(水性ウレタンコート・ニス類)
水性ウレタン系の床コーティング剤は、従来のワックスにウレタン樹脂成分を加えることで耐久性を高めたタイプです。
ワックスよりも硬い皮膜を形成できるため、フローリング表面をしっかりと保護し、耐久年数は約3〜10年と長く、長期間の効果を期待できます。
キズや汚れはもちろん、水や洗剤にも強いのが大きな特徴で、小さな子どもやペットのいるご家庭でも安心して使用できます。
また、施工も比較的簡単で、素人でもムラなく塗れる製品が多く、DIYに挑戦したい方にもおすすめです。
完全に硬化するまでには半日〜1日ほどかかりますが、1時間ほどで歩行が可能になる速乾タイプもあり、忙しい家庭でも使いやすくなっています。
価格は市販品で数千円程度と、ワックスよりはやや高めですが、その分長持ちするため、コストパフォーマンスは良好です。
多くの製品が水性で、臭いも少なく安全性が高い(ホルムアルデヒド放散等級F☆☆☆☆)ものが主流となっており、住宅環境にも配慮されています。
ワックスのように頻繁な塗り直しが不要な点も魅力で、メンテナンスの手間を減らしたい方にもぴったりの選択肢です。
価格 | ◎ | 1000円台とワックスより高めだが低コスト |
施工のしやすさ | ◎ | 比較的簡単 |
乾燥までの時間 | ◯ | 数時間 |
耐久期間 | ◯ | 3年〜10年程度と長め |
水や薬品などへの耐久性 | ◯ | 水や薬品へは強いが紫外線に弱い |
安全性 | ◎ | 施工時、施工後どちらも安全 |
コストパフォーマンスよく床コーティングしたい方におすすめ
ガラス系(ガラスコーティング剤)
ガラス系コーティング剤は、近年人気が高まっている高硬度タイプの床保護剤です。
無機ガラス(ケイ素化合物)を主成分とし、鉛筆硬度9H相当の硬い透明被膜を形成。
耐久年数は約10〜15年と非常に長く、傷・摩耗・水・油に強いため、日々の掃除も楽になります。
仕上がりはツヤ控えめの微光沢で、フローリングの風合いを活かしつつ高級感を演出。
一度塗れば「ワックス不要」といわれるほどの長寿命で、頻繁な再施工も不要です。
ただし、価格は100mlで約10万円と高めで、施工や乾燥にも手間がかかるため、DIYにはややハードルがあります。
(完全硬化に数日〜1週間かかる場合も)
安全性にも優れており、乾燥後は無機質化するため子どもやペットが触れても安心。
さらに、ワックスより滑りにくく、転倒防止やペットの滑り止め対策としても効果が期待できます。
価格 | △ | 約10万円と高コスト |
施工のしやすさ | △ | 多くの工程があり難易度が高い |
乾燥までの時間 | △ | 数日〜1週間 |
耐久期間 | ◎ | 約10〜15年 |
水や薬品などへの耐久性 | ◎ | 水や薬品へは強いが紫外線に弱い |
安全性 | ◎ | 施工時、施工後どちらも安全 |
最高レベルの保護力と美観を求める方におすすめ
自分でやるならどれがいい?
選ぶ基準は、DIYが得意or苦手で選ぶのがおすすめです。
それぞれの理由については以下のとおりです。
DIYが得意な方はガラス系がおすすめ
DIYに慣れている方には、ガラス系の床コーティングがおすすめです。
その理由は、ガラス系コーティングが高い耐久性と美観を両立しつつ、市販品でも十分なクオリティを発揮できるためです。
特に水や傷、汚れに強く、日常のメンテナンスがぐっと楽になります。
例えば、鉛筆硬度9H相当の硬い被膜がフローリングをしっかり保護し、一度の施工で10〜15年は効果が持続する製品もあります。
最近では、プロ仕様を小分けにしたDIY向けの製品も増えており、道具や施工手順に慣れている方なら十分に対応可能です。
速乾タイプやムラになりにくい処方も選べるため、仕上がりに満足できるケースも多いです。
DIY経験がある方には、コストを抑えながらプロレベルの効果を得られるガラス系コーティングは非常におすすめです。

私は、塗り直しをしたくなかったので、ガラス系コーティングを選びました。
DIYが苦手な方は水性ウレタン系がおすすめ
DIYにあまり慣れていない方には、水性ウレタン系の床コーティングがおすすめです。
理由は、扱いやすくてムラになりにくく失敗しにくいためです。
ワックスとほぼ同じような塗る作業なのにある程度長持ちするのでおすすめです。
たとえば、市販の水性ウレタンコート剤は、ローラーやスポンジでサッと塗るだけでOK。
数時間で乾いて、翌日にはしっかり硬化してくれます。見た目も自然なツヤで、失敗しても重ね塗りでカバーしやすいのも安心ポイントです。
価格も手頃なので、気軽に始められるのも魅力です。
DIYに自信がない方や初めて床コーティングに挑戦する方には、扱いやすくて仕上がりもきれいな水性ウレタン系が断然おすすめです。
まとめ
本記事では、DIYでできる床コーティング剤の種類について紹介しました。
床コーティング剤には、手軽な樹脂ワックスから、高耐久なガラス系まで、さまざまな種類があります。
それぞれに特徴があるので、仕上がりや予算、DIYの得意or不得意で選ぶのがポイントです。
業者に頼まなくても自分で施工できる市販のコーティング剤が増えており、DIY初心者でも扱いやすい水性ウレタン系から、上級者向けのガラス系まで選択肢が豊富です。
「床の保護や美観を整えたいけど、業者に頼むのはハードルが高い」と感じていた方でも、自分の手で住まいを快適に整えることが十分可能です。
ぜひこの記事を参考に、自分のスキルや目的に合ったコーティング剤を選んで、DIYで理想の床を手に入れてみてください。
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